矯正治療例 治療前後
矯正治療例 治療前後
前 (症例1) 後
前 (症例1) 後
前 (症例2) 後
前 (症例2) 後
〈かみ合わせ〉
歯並びやかみ合わせが悪いと、歯磨きがしにくく、口も乾きやすいため、虫歯や歯周病になりやすい傾向にあります。
さらにはアゴの関節にも影響を及ぼし、口が開きにくくなったり、肩や首のコリにつながる場合もあります。
また、それがコンプレックスになり、口を大きく開けて笑えない、発音が悪く人と話をしたくないなど心の健康につながるケースもあります。
かみ合わせにはアゴの関節と筋肉が大きく影響します。当院では「かみ合わせを整える」ことに力を注いでいます。
顎関節症は噛み合わせによっておこることがあります。あごの関節で口を大きく開けたり噛み締めたりした時に痛みを感じたり、関節で音がしたりするなど、ひどくなると口が開きずらくなったり大きく開けられなくなります。またそれに伴い、頭痛、首や肩の痛み、耳鳴りなどの症状も起こることもあります。しかし、噛み合わせがすべてこれらの症状に関係しているわけではありません。噛み合わせに問題がなくまた顎関節に症状の無い健常者においても歯の噛み合わせとあごの位置(顎関節)との関係を詳しく見てみるとズレがほとんどない理想的と評価される人は約25%くらい(4人に1人)という報告がなされています。これは逆に言うとと無症状であっても数%の人は歯の噛み合わせと顎関節の関係にズレが生じ、潜在的に問題を抱えている可能性があるということです。必ずしも、きれいな歯列(歯並び)=正しいあごの位置、ではないということです。
従って、噛み合わせに不正や重大な問題のある矯正治療患者に対してはより慎重な対応が求められるのは当然なことです。歯の移動を伴うなど、噛み合わせを変化させる矯正治療の場合、顎関節の状態を把握したうえでの診断が特に重要になります。従来の矯正治療では診断時に顎関節を考慮にいれず噛み合わせのみを見るため、治療目標も曖昧で、たんに歯を並べることが目的となってしまいます。また潜在的に隠れていた問題が治療中に発現した場合、治療計画の変更を強いられ治療結果に影響をおよぼすことも考えられます。当院では、顎位(あごの位置)、顎関節などの診査、診断にもとずいて、適切な顎位と正しい歯並びにより顎全体の調和をはかることを治療目標としています。そこで、矯正治療の前に、必要と思われる場合は適切な顎位の診断のためにスプリント療法を行います。その理由は、たとえ口腔内で上下の歯がしっかりと噛み込んでいても顎位が大きくずれていてはだめであり、噛み合わせを含むあご全体の機能を整えることを優先に考えスプリントを使用することで治療目標の明確化を計ります。
●スプリント療法
矯正歯科治療に入る前に診断の1つのステップとして顎関節の状態をチェックします。歯を移動しては並びをきれいにし噛み合わせを正しく治療していく矯正治療では顎位は治療後の仕上がりや予後の安定性に大きく関わってきます。本来あるべき顎位が不正な噛み合わせや不正な歯並びによる機能異常などによりズレを生じる可能性が疑われる場合、スプリントと呼ばれる取り外し式の装置により約6ヶ月間使用します。一般的には上あごの歯列に装着します。上下の歯の噛み合わせを遮断し理想的な噛み合わせをスプリントに再現し下の歯がそこに咬み合います。スプリントを調整することで顎関節に与える様々なストレスや有害と思われる要因が排除されると本来あるべき顎位に関節が調和していきます。スプリント治療の目的は正しい顎位にもどしていくことにあります。正しい顎位は筋のバランスにも影響しますので筋の緊張や痛みなども改善します。この正しい顎位ではじめて診断が可能になり、その診断により治療計画が立案され矯正治療の開始となります。
〈かみ合わせの治療の流れ〉
1・かみ合わせ状態を調べる
2・口腔内写真撮影(レントゲン)を行い、審査・診断を行います。
3・お口のかたをとり、お口の模型を作ります。
4・診査/診断をし、治療計画を立てます。
5・治療は顎運動計測装置Panadent systemを使用し、被せ物やスプリント(マウスピース)の作成を行います。
補綴治療(ほてつちりょう)
〈失われた機能と外観を取り戻す〉
虫歯などの原因によって歯が大きく欠損したり、抜かなければならなくなったりする場合があります。そのようにして歯が失われた部分を放っておくと、そこに噛み合っていた歯や両隣の歯が傾く・でてくるなどの影響が出てきます。また、歯茎にも負担がかかるため歯周病などのリスクも高くなり、更に多くの歯を失うことになりかねません。
こうしたリスクを防ぐために、損なわれてしまった機能を補うと同時に外見も回復するのが補綴治療です。
代表的な補綴治療としては、歯にカバー状の覆いをつける「クラウン」、歯が失われた部分を金属やセラミックでできた人口の歯で橋のように覆う「ブリッジ」、そして「入れ歯」があります。
現在では、金属のバネを使わず素材の弾力で歯茎にフィットさせる快適性にすぐれた入れ歯“ノンクラスプデチャー”や、本物の歯と見分けのつかないセラミックを用いた人口歯など、多様な補綴治療が可能になりました。
当院でも患者さんのご希望に応じたさまざまな治療方法を取り入れております。素材のこと、見た目のこと、費用のことなど、ぜひご相談ください。
〈治療の目的は常に「二度と悪くならない」こと〉
健康な状態が保たれていれば、生涯ご自分の歯でものを噛むことも可能です。その歯が何らかの理由で失われてしまい、クラウンやブリッジが必要になるわけですから、歯科医療従事者としては元の歯に劣らない役割と耐久性を持つ人工歯、二度と治療が必要にならない処置をめざさなくてはなりません。
クラウンやブリッジには金属が用いられますが、口の中にあって日常的に使用されるものだけに、高い安全性と耐久性は必須です。10年後、20年後まで考えてこの必須条件を満たそうとすると、やはり秀でているのは貴金属ですが、ご存じのように現在の日本の医療システムでは残念ながら保険治療対象外とされる素材です。
しかし保険治療の範囲に収まることを優先すると、耐久性に劣り、遠からず再治療が必要となる素材であることを知りながら、安価な合金で処理せざるを得なくなってしまします。
当院では、患者さんのお口の健康をできるだけ長く維持したいという考えから、ご理解を頂ける限り“最良の素材”を用いた治療をさせていただきたいと思っています。
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自然な歯を作る精密補綴(ほてつ)技術
歯科治療の中でも「補綴(ほてつ)」は非常に重要な分野です。精密で歯にぴったりと合う詰め物や被せ物でないと、顔のバランスの乱れや発音や顎関節への影響はもとより、よく噛めないことで胃腸に負担がかかり、全身に影響を及ぼす場合があるからです。
当院では無調整で、クオリティが高く精密な詰め物・被せ物の作成が可能です。単に歯を修復・補綴処置することだけにとどまらず、歯列・対合歯との調和・咀嚼系との調和、さらに歯周病にならないための歯茎の維持・回復を考えながら、丁寧かつ精密におこないます。
かみ合わせや審美性において歯科医学的根拠に基づき、長期的に口腔内を良い状態に保つことのできる、被せ物や詰め物を提供しております。
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治療した歯が何度も悪くなる原因とは?
治療した歯が悪くなる原因としては、歯磨きがしっかりできていないこと以外にも、被せ物や詰め物がピッタリと歯に合っていないことが考えられます。
被せ物や詰め物が歯にぴったりと合っていないと、歯と被せ物の間に隙間ができてしまいます。その部分から、目では確認できない小さいばい菌が侵入することで、虫歯になったり被せ物が取れてしまったりします。
詰め物や被せ物が、精巧に作られ歯にぴったりと合ったものであれば、菌が入る可能性はないはずです。しかし、ぴったりあった物を作ることは簡単ではありません。
補綴物を精密かつ正確に作成することは、とてもむずかしいことなのです。